一般的に、事故物件と言いますと何らかの重大な事件等が発生した物件とされています。しかし実際は、不動産業界でははっきりとした決まりがあるわけではありません。例えば、アスベストが使用されている物件であったり、軟弱地盤の上に建っている物件の場合も事故物件とされる事があります。
当然ながら、事故物件は不動産売却において大きなマイナス要素となります。しかし事故物件である場合も、隠さずに売却するほうが良いでしょう。
もしも事故物件であることを隠して売買が成立した場合、後になって買い手が事故物件であることを知る事があります。そうなりますと、買い手から契約の解除を求められたり、損害賠償を請求されたりする事があります。
また、事故物件を隠すことは売買の仲介を行う不動産業者からも敬遠されます。なぜなら、事故物件などの重要事項については、売買の際に説明することが義務付けられているからです。もしも説明不足になってしまいますと、虚偽の説明をしたとしてその不動産業者が罰せられる事があるのです。
ただし、中には売り主ですら知らなかった欠陥があるかもしれません。そのため、不動産売却の前には地盤調査やアスベスト調査などを行い、その物件の問題点を全て洗い出しておくようにしましょう。そうすれば、後になってトラブルの原因になることを防ぐことができるはずです。